2017年、年明け早々に「お正月”福”をもとめて鎌倉へ」と題された「鎌倉七福神めぐり」ツアーに参加させていただきました。

宝船【The Treasure Ship – Takara Bune】

室町時代頃から始まったとされている七福神信仰ですが、「七福神」は英語で何と言うのでしょう。

七福神は英語で
【The Seven Lucky Gods】
【Seven Gods of Fortune】
【The seven Deities of Good Fortune】
です。

それぞれの神様については、
「鎌倉七福神めぐり」で廻った順に説明します。

1、浄智寺【布袋尊】
布袋は中国・唐末期の実在した僧、釈契此（しゃくかいし）がモデルになってます。
太鼓腹で杖と大きな袋を常に背負っていることから「布袋」と名付けられました。
自由自在の境地に至る「悟に達した人」と言われてます。
「千客万来」「家運隆盛」「家庭円満」「商売繁盛」の神様です。

布袋 Hotei: God of Cleverness

2、鶴岡八幡宮・旗上弁財天社【弁財天】
弁財天はもともとインドの水の神で「福徳」「諸芸能上達」の神とされてました。
七福神のうち唯一の女性です。

弁財天 Benzaiten: God of Beauty

3、宝戒寺【毘沙門天】
毘沙門天は須弥山（しゆみせん）を守護する四天王の一人・多聞天とも呼ばれます。
病魔退散の願いなどを成就させてくれる「無病息災」の神とされてます。

毘沙門天 Bishamonten: God of Success

※四天王とは須弥山の中腹，東西南北の四方に住む、東の持国天，南の増長天，西の広目天，北の多聞天 (毘沙門天)
毘沙門天は北方にある財宝を守ることから「財宝富貴」の神とも言われてます。

4、妙隆寺(みょうりゅうじ)【寿老人】
寿老人は中国の皇帝が長寿と平和を祈った南極星(polestar)の化身とされていて、「健康」「長寿」「幸福」の神様です。
白髭と杖、そして鹿を従えているのが特徴です。
二世住持の日親は、足利幕府の拷問に屈せず「鍋かむり日親」と呼ばれて82歳の天寿を全うしました。この故事に因んで妙隆寺に寿老人が祀られました。
寿老人 Jyurojin: God of Hearlth

5、本覚寺(ほんがくじ)【夷尊神(えびすそんじん)】
夷神は七福神の中で唯一の日本の神様であり「イザナギとイザナミの子」や「蛭子」であるとも言われてます。
漁民と縁が深く「豊漁」「商売繁盛」「開運」の神として信仰されています。
恵比寿 Ebisu: God of Development

江ノ電 【Enoden】

6、御霊神社（権五郎神社）【福禄寿】
福禄寿は中国の道教に由来し「福」「禄」「寿」の三徳を備える仁徳の神の代表として七福神に加えられました。
背が低く、頭が長く、白い髭をたくわえ白鶴を伴っているのが特徴で、「幸福」「財宝」「長寿」の神様です。

福禄寿 Fukurokujyu: God of Happiness

7、長谷寺【大黒天】
大黒天はインドでは青黒い身体に憤怒相をした軍神・戦闘神・富貴爵禄・厨房の神とされましたが、日本では財福を強調し祀られたものが伝えられ、後の大国主神と習合し二俵の米俵の上に座した現在のような像がお寺の厨房に安置されるようになりました。
「出世」「開運」「財福招来」「食物」の神様です。

大黒天 Daikokuten: God of Wealth

この度の「鎌倉七福神めぐり」は
古都鎌倉の史跡めぐり NPO法人鎌倉ガイド協会の主催するコースです。
「鎌倉七福神めぐり」の他にも鎌倉の歴史と文化、そして豊かな自然にふれられるコースがあります。
URL:http://www.kcn-net.org/guide/